第一部--昔々、大昔。中国は花果山の巨岩から、一匹の石猿がオドリ出た。七十二通りの変化の術に通じたこの石猿、自ら斉天大聖孫悟空と称し、伸縮自在の如意棒を手に、一飛び十八万八千里のキン斗雲にうち乗り、悪事の限りを尽す。これを見た天上界の上聖玉帝、悟空を不老長生の桃、蟠桃園の番人にしたが、神々の宴会蟠桃会の当日、賓客の御馳走を喰い荒す始末。とうとう釈迦如来の手に閉じこめられ、その手が化した石山五行山に幽閉。五百年後、悟空の救いを求める声を聞いた南海の観音菩薩、改悔の色ありと見て天竺へ経文を取りに行く東土大唐国は三蔵法師のお供を条件に罪を許す。程なく、三蔵の乗る白馬の轡を取って旅立つ悟空の姿。とある村に宿をとらんとしたが、化物がいるとのこと。名主高太公が娘婿にとった猪という男がその当人。悟空は得意の変化の術で、遂にこの豚の化物を取押える。元は天界の住人とい...
江戸文学の傑作、鶴屋南北の「東海道四谷怪談」を加藤泰監督が映画化。毒を盛られて顔が醜く変形し、斬殺されたお岩。夫であった伊右衛門と金貨しの娘・お梅との祝言の夜から、彼女は亡霊となって伊右衛門に付きまとう。腐敗と退廃、色欲と物欲の葛藤に明け暮れる元禄の世。殺したはずのお岩が血みどろの顔で蘇る。画面のすみずみまで冴え渡る、きめの細かい演出がみごと。
北九州を舞台に、夫に蒸発された女性が仲間に助けられながら自立していく姿を描いた作品。出演は吉永小百合、八代亜紀、風間杜夫ほか。
大胆なイメージチェンジを期して、耐える女から才気闊達女へ──新境地開拓に情熱を注いだ名女優・吉永小百合が、行動力満点の快活ヒロインにチャレンジした奇想天外の傑作喜劇です。
物語の主人公は、売れっ子ホステスから貿易商社の三代目夫人に収まった山岡ゆきという女。玉の輿に乗って我が世の春を謳っていたが、ある日突然、夫の駿介が、多額の借金と他の女に産ませた男の子を残して蒸発してしまった。人一倍したたかで根性のすわったゆきは、嘆き悲しむどころか、早速、夫の消息を追って九州へ。道中、つかず離れず追ってくるのは女の借金取り立て屋とトッポイ感じのスリ兼テキヤのお兄イさん。やがて三人は文字通り三人四脚で九州へ同行。詐欺とペテンの花を咲かせて、騙...