われ日本を愛したり!ただ一途、母なる国の栄光を願って散ったこの青春!
われ魚雷なり!母なる祖国の若桜
思い残すことはなかったのか!?“海ゆかば”を絶唱して、太平洋回天作戦に散った熱涙百三十二人の青春群像。昭和十八年十月から十九年末までの約一年。太平洋戦争の最も苛烈にして悲惨な時期、日本の戦局は日を追って悪化していた。その劣勢を挽回すべく、必死必殺の特攻兵器が考案された。それが“回天”と命名された人間魚雷。空の神風特攻隊に呼応するかのように出現し、敵艦に体当たりして海に散っていく若者たち。彼等がそのかけがえのない青春を断つまでの実話を、東映オールスター総動員でドラマティックに再現する超大作戦争映画。ひとたび発進すれば、二度と帰れぬ絶対死の兵器“人間魚雷”。祖国の為に散った青春レクイエム──。
元禄十四年。伊賀者無明綱太郎は、裏切った許婚者おゆうを斬り、朋輩の追求を受けていたが、折から起った松の廊下の刃傷騒ぎにまぎれて、宇都宮へと逃走した。途次、忍者の手から千坂兵部の娘織江を助けた綱太郎は、千坂邸へ居候の身となった。千坂兵部は主君上杉綱憲が放った能登忍者万軍記に加え、赤穂浪士を骨ぬきにすべく、お琴、お弓、お桐、お梁、お杉、鞆絵の六人のくノ一忍者を囲い、その統率を綱太郎に依頼した。綱太郎は織江を交換条件にこの役をひき受けた。この冬赤穂浪士は、くノ一忍者により奇怪な死に方をする者があった。これを案じた堀部安兵衛、高田軍兵衛らは、大石に討入りを迫ったが回答は得られず、不穏な空気の中に不破数右衛門が駈けつけ、槍で大石の背後の床柱をつくや、鮮血と共に能登忍者白糸錠閉が転り出た。だが本物の数右衛門の出現でその数右衛門は綱太郎に変じた。大石をねらう能登忍...