上野公園、ここでは昔から変わることなく今日も家出者が集まっていた。サブとケンはここに集まる家出娘を狙ってスケコマシをしながら、いつかはこの一帯を仕切っている大和田組の組員になりたいと願っていた。サブは、姉の冴子が大和田組の幹部・黒田の情婦であることから黒田を兄貴と呼んでいた。黒田は組長の命令で麻薬を手に入れるための金を作ることになり、以前の情婦・里子が勤めていた病院から麻酔薬を持ち出させ、その受け取り役をサブにやらせた。指定の場所に現われたのは里子ではなく、院長の娘・由美だった。
黒田に、薬を持ってきた女はお前の好きなようにしろ、と言われていたサブは薬を奪うと強引に由美を犯した。由美が身代わりであったことを知ったサブは申し訳なく思い、由美はサブに惹かれるのを感じていた。サブから麻薬を受け取った黒田は、それを偽物だとして着服した。そして今度はケンに、組...
矢島は四十日の航海を無事終えて妻火奈子の待つ桟橋へとおり立ったが、そこには火奈子の姿はなかった。久しぶりの再会を楽しみにしていた矢島の胸に不吉な影がしのび寄った。アパートにも彼女の姿はなく、描きかけのキャンパスがおかれてあるだけだった。矢島は火奈子の行方を知るために行動を開始した。火奈子のメモから産婦人科を当ったが、十日程前その産婦人科を訪れ、想像妊娠であると診断されてがっかりして帰ったという。その頃、火奈子は、偶然入った映画館で痴漢にあい、その帰り道、ダンプカーの運転手にいどまれ、意志とは逆に肉体をゆだねた。夫への誓いがもろくもくずれてしまった火奈子は、肉欲の命ずるまま男をあさり続けた。これは、火奈子に婚約者矢島を奪われた姉美代子の復讐でもあった。美代子は、火奈子を矢島から遠ざけるため言葉たくみに中国人夫婦劉にセックスの奴隷として売り渡してしまった...
ヤジと罵声の中、大阪アパッチ対東京メッツの最終戦が、国分寺球場で行われていた。この試合は、メッツの大投手・岩田鉄五郎の引退試合でもあったが、鉄五郎は試合後、引退をとり消す。そんな頃、スカウトの尻間は、ドラフトを間近かにひかえ、有望新人が見つからずしょんぼりしていた。彼はある日、武蔵野高校のグランドで女子野球部の中の水原勇気を発見し、さっそく鉄五郎にあわせるのであった。鉄五郎も彼女の投球を見てびっくり。ドラフトの日、東京メッツは水原勇気を第一位で指名。しかし、野球協約で女子はプロ野球の選手になれない。鉄五郎と尻間と監督の五利は、進学かプロかと悩む勇気をやっとの思いでくどきおとし、オープン戦で南海の野村と対決させる。それを見ていた総裁・犬神も彼らの気力と熱心さに負け、勇気のメッツ入りを認めるのであった。合宿所に入った勇気は毎日かなりのハード・トレーニング...
脚本は「OL日記 猥褻な関係」の佐治乾、監督は「新妻地獄」の加藤彰、撮影も同作の仁村秀信...
鶴田栗之助は、風葉と号して小説を書くかたわら、友人、村木の妹・常子に英語を教えていた。広い邸内に住む兄妹は両親もなく、彼を家族同然にもてなした。その頃村木は胸を患っていたが、浅草の「千鳥」という飲み屋の酌婦お照と実懇の仲になっていた。ある雨の夜鶴田はとある家の中へ招じ入れられた。狐に化かされたような気になっていると、美人が酒肴を持って現われた。女はこの家の主婦君子で、夫が日霧戦争に出征中の軍人で、永い間の孤閨に耐えられず知り合いの若い男を相手にしていたのだが、今夜は目の悪い乳母が間違えて鶴田を招き入れてしまったのだった。事情を察した鶴田は強引に君子に迫るが、彼女の股間には貞操帯がはめられていた。だが諦めた君子は貞操帯の鍵を彼に渡した。鶴田と常子にはすでに肉体関係があり、村木もその事は気づいているようだった。そんなある日、お照を抱いていた村木が喀血した...